特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし 55:まじめなおしりのビデオ

かれこれ40年近く前、Dr.OKがまだ学生だったこと、病院実習で某診療科の教授について『ご指導』を受けていた時、教授室に患者さんを招き入れて開口一番
「あんた、癌だわ!」
と、のたまわったのには驚いた。
その当時、まだまだ癌という病名は家族だけに真実を話して、患者さんには真実を話さず『阿吽の呼吸』で隠し通すのが普通の時代だった。

時代は移って、平成元年。
Dr.OKが大腸肛門外科医を目指したころ、さすがに直腸がんで人工肛門をつける必要がある患者さんに
「癌になるといけないから、直腸を取って人工肛門になります」
では、患者さんの同意を得ることはできないので
「細胞の検査では癌という診断結果が出ましたが、人工肛門をつける手術を行えば完治させる事ができます」
と、患者さんを勇気づけるような説明をするように指導を受けた。

まだまだ、医療情報と言っても、今のようにテレビに雑誌にインターネットに、あらゆる媒体で氾濫している時代ではなく、多少も矛盾があっても通し切ることができる時代であった。

しかし、肛門科の場合は少し事情が違っていた。
患者さんが病気を隠しているために誰にも相談することができず、医者も患者さんからのフィードバックが少ないためか治療も玉石混交で、まさに暗黒大陸の時代であった。
そこで1996年、ようやく素人でも扱えるようになり始めたインターネットを使って、痔の医療情報を公開したのが
『Dr.OKのまじめなおしりのはなし』
というホームページである。
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そこで、実際の痔の写真や本音の医療情報を公開し、メールを使って相談にも応じた。
自分として一番勉強になったのは『医療側から公開したい情報と患者さんが知りたい情報との間には、微妙な違いがある』という事であった。
今では当たり前のように書いてある治療費なども、患者さんからのメールの中で多かった質問の一つである。

時は移って、インターネットの環境も飛躍的に発展し、何と動画を無料で配信できる時代になった。
これを見逃すDr.OKではない。
動画を流せるという事は、自分のテレビ番組を持つことができることと同じである。
実力次第では、放送局に匹敵する内容の番組を作る事も可能なのである。

最近、常々思っていることに、外科医は意外に保守的な人が多くて
「先輩に教わったままの方法で手術を行っていれば、間違いない!」
と考えているような人が大部分ではないかという事。
学会などで作りこんだビデオを使って数分手術の説明をしたところで、到底受け入れてもらえるものではない。

一方患者さんも、自分が手術を受けるという事になると
「いったい、どういう方法で手術されるのか?」
と、詳しく聞きたがる人も年々増えているような状況がある。

そこで思いついたのが、Youtubeを使って、実際の手術のビデオを、細かい解説と共に公開してしまうという『アラワザ』を思いついた。
特に、痔の手術というのは同じ名前の手術でも、病気の状態で微妙にテクニックが違う。
これを、何本アップロードしても無料というYoutubeの利点を生かして、今後巨大な『痔の手術チャンネル』を作り上げようとして始めたのが
【Dr.OKのまじめなおしりのビデオ】
なのである。
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興味のある方は是非ご覧になって、チャンネル登録(新しいビデオがアップされたらお知らせが届く)をしていただきたい(^^)v
https://www.youtube.com/user/osirivideo

特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし 54:いぼ痔の上手な付き合い方②

繰り返し出血する痔核には、どのような治療法があるだろうか。
一つは、生活習慣の改善と坐薬や軟膏などの保存治療がある。
硬い便で強くいきむ排便習慣は、痔核の血管に血が集まるため、出血の最大の原因になる。
アルコール類や激辛料理も、出血に悪影響がある。
薬の治療には、してステロイド剤で炎症を抑たり、ビスマス含有で血管を縮める作用のある成分が配合してあるものを、症状に応じて使う。

たいていの痔の出血は、これらの方法で改善傾向がみられるが、それでだめなら次にステップに昇格する必要がある。

その一つが、『パオスクレ―®』という、注射薬である。
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主成分はフェノールで、痛みのない内痔核に直接注射する。
肛門鏡で痔核を確認し適量の注射ですむから、外来診療の合間に気軽に行う事ができる。
それまで坐薬や軟膏で出血が止まらなかった患者さんが、この注射一本で止血できることが大部分である。
ただ、この薬の最大の欠点は、永久的には聞かないという事にある。
注射後も同じ様な生活習慣を続けていれば、早ければ一か月くらいで効果がなくなってしまう。
注射を機会に生活習慣を改善できるかが、このパオスクレ注射療法の成否を握る鍵なのである。

二つ目の策は『ジオン®』という、10年近く前に発売された注射薬。
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主成分は硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸で、内痔核に炎症を起こし、治る過程で『線維組織』という硬い組織が集まってきて痔の血管を潰してしまうというものである。

こちらは、『脱出する内痔核』が適応となっているので、痔核に脱出傾向があって出血が止まらないような患者さんには効果が期待できる。
ただ、パオスクレのように簡単に注射するだけでは十分な効果が期待できないので『四段階注射法』という、まんべんなく内痔核に注射液が行きわたらせるために、腰椎麻酔をや局所麻酔を行って括約筋を緩めて、正確に注射をする必要がある。

ちなみに注射で痔を腐らせて取る治療が行われていたが、注射後の肛門狭窄や肛門潰瘍などの障害が起こるため、最近ではほとんど行われていない。

★★手術ビデオチャンネルのお知らせ★★
痔の手術を受けようか迷っている患者さん、痔の手術が上手になりたい医師の方に、私が行っている手術を順次公開いたします。
ご覧になりたい方は【Dr.OKのまじめなおしりのビデオ】をチャンネル登録してください。
https://www.youtube.com/channel/UCJGUwuQWpb_N3PWwtNwm4Sg

特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし 53:いぼ痔の上手な付き合い方①

痔核(いぼ痔)は良性疾患である。
つまり、放っておいても命に関わることはない。
『命に関わる』と言ったら、ホクロの方が上である。
ホクロは、常に刺激を与えると悪性黒色腫という癌になる事がある。
医学生の頃に皮膚科の講義で
「足の裏のホクロは、予防的に取っておいた方が良い」
と、教わったくらいである。

話を痔核に戻そう。
大きくなって、排便の時などにいきむと肛門外に内痔核が脱出して、手で押し込まなけれはならないゴリガー(Goligher)分類第3度が、一般的に手術の適応とされている。
しかし『治そうと考えているなら、手術やジオン(ALTA)注射療法の必要がある』というのが正解で、『手術をしなくちゃいけません』と断定的に言うのは言い過ぎ。

ちょうどホクロと一緒で
「Dr,OK、小鼻の横にあるホクロを取ったら、男前でっせ、患者さんぎょうさん押しかけまっせ!」
と、なんちゃって関西弁で言われても
「いらんお世話だがや!!」
と名古屋弁で答えるような物なのである。

じゃあ、『手術するくらいなら痔核と一生添いとげたい』という方には、どうやって付き合っていくかという問題がある。
まず、出血を伴うかどうかが、大きな分かれ目である。
脱出する内痔核は、弱い粘膜が下着などにこすれて出血しやすい状態にある。
まず、肛門からの出血が内痔核だけが原因なのか、大腸内視鏡で調べる必要がある。
何年も坐薬で治療していた患者さんが『痔核の他にも直腸癌があった』なんてことも、肛門科医であれば誰しも経験している事である。

また少量であっても、毎日出血していると貧血になる可能性がある。
坂道や階段を登ると、息が切れるという症状があったら要注意。
血液の酸素を運ぶ成分(赤血球中のヘモグロビン)が足りなくなっているから、体の細胞が酸素不足になって、息切れになるのである。
『あかんべー』してみて、下まぶたの裏がほかの人より白っぽくなっていたら、ほぼ確実に貧血であるから、急いで病院にかかって検査や治療を始めた方が良い。

日ごろの食事でヘモグロビン量を増やそうと考えたら、タンパク質と鉄分が必要である。
タンパク質は、肉、魚、大豆製品に多い。
鉄分は昔からレバーやホウレンソウに多いと言われるが、ホウレンソウはともかく、毎日レバーを食べるのは、お肉大好きのDr.OKといえども、ちょっと遠慮したいところ。

そういう方にお勧めなのが、黒ゴマとヒジキ。
あの、真っ黒な色は鉄の色なのである。
患者さんには、
『炒った黒ゴマを食卓に置いておいて、毎日スプーン一杯パリパリと食べたり、ヒジキのふりかけを用意して、一つまみご飯にふりかけましょう』
と勧めている。
<続く>

特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし52:アッペ・ヘモ・ヘルニアの手術適応

アッペ(虫垂炎)、ヘモ(痔)、ヘルニア(そけいヘルニア)は、命に関わる病気じゃないので、日本の外科の中では『初心者が第一に覚える手術』という事で、昔はあまり重要視されていませんでした。
初心者も卒業したばかりで、手術がやりたくて仕方ない頃なので、手術に持ち込むためにどうしても手術の適応が甘くなります。

虫垂炎の場合、右下腹部の痛みを訴えてきた患者さんの血液検査をして白血球が正常値を超えていたら、手術室に電話して『緊急手術』が行われてしまった時代もありました。
そういう症例の中には、摘出した虫垂を眺めてみても、どう見ても正常としか思われないものもあり、確認のために病理検査に出すと『正常』とは診断されずに、必ず『カタル性虫垂炎』という報告書が来たそうです。
手術中にピンセットなどでいじりまくっているので、軽い炎症が起こっていたのでしょうか…
昔は抗生物質もそれほど発達しておらず、虫垂炎手術の時期を逸して腹膜炎を併発したら致命的な時代もあったから、『疑わしきは罰する』の伝統が残っていたのかもしれません。
しかし、今では超音波検査などが普及したので、実際に虫垂が腫れていなければ手術になりません。

ヘモの場合も同様です。
おしりから出血する患者さんが来て、坐薬を処方して治療します。
一応出血は止まるのですが、また数か月して出血の症状でやってきます。
そんなことを、年に数回繰り返すと
「外科医たる者、薬で治らなければ、メスがあるじゃないかっ!」
という事で、手術が決定されます。
最近は、こんな状況で手術をしていることがわかったら、学会では集中砲火を浴びてしまいます。
痔核の手術適応は、あくまで脱出することにあるのは、専門医では常識というか、これが解らないようでは専門医試験も通りません。

そけいヘルニアの場合はどうでしょうか。
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脚の付け根の部位にある『ヘルニア門』という、小さな穴をくぐって腸が出てきてしまって、脚の付け根がぷっくりと膨らむのが、典型的なそけいヘルニアの症状です。
希に、脱出した腸がお腹の中に戻れなくなって、小さな穴で締め付けられ血流が無くなって壊死(腐ってしまう)ことがあるので、患者さんでもはっきりとわかるようなそけいヘルニアは、現在でも手術の対象になっています。
歳をとると、ヘルニア門が広がって注意深くそけい部を触るとふくらみが解る人がいて、昔はかなりの数のそけいヘルニアが「予防的」に手術されていました。
ただ、そけいヘルニアも最近では手術適応がかなり限定されていて、片方のそけいヘルニアを手術したからって、反対側のそけいヘルニアを『予防的』に手術するようなことは行われていないと、日本ヘルニア学会理事の同級生が申しておりました。(^^)v

特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし51:まじめなおならのはなし

肛門科には、「最近おならが多くて…」と悩む患者さんからの訴えを聞くことも多い。
実際におならのガスはどうやって生じるのだろうか。
よく「腸内で、ガスが異常に発生するため」と思われているけど、口から入る空気が大部分を占めていることがわかっていて、腸内で発生するガスはおならの約10%にすぎません。

食べ物は、胃や腸で消化されますが、大腸にはたくさんの腸内細菌が住んでいます。
もちろん、伊達に住んでいるわけではなく、消化を助けるという大役があるわけですが、その際にガスが発生します。
繊維質を分解するときに出るガスは、炭酸ガスやメタンガスで、これらは臭くありません。サツマイモを食べるとおならが出るというのは、サツマイモの食物繊維を分解することが原因です。
http://youtu.be/SlUbAJ3fCpI

一方、肉や魚などの動物性たんぱくが分解されるとインドール、スカトール、硫化水素などの臭いガスが発生します。
http://youtu.be/hOvg94qBTqo
『日本人のおならに比べて、西洋人のおならは臭い』
と言われる原因はそこにあります。
もちろん、ベジタリアンの西洋人の方もいらっしゃいますから、ステレオタイプに『外人=おなら=臭い』と思い込むのはいけません。

それでは、どのようにして腸内で発生するガスを減らしたら良いのでしょうか?
それは、便通を良くすることです。

便が腸内に長い時間溜まっていると、悪玉菌による腐敗が進み、臭いにおいのするガスが溜まってきます。
便秘で何日も便が出ない人のおならが臭いのは、臭いにおいのガスが大量に発生するからです。
その予防として便通を良くするためには、食物繊維を多く摂ることが大切です。
食物繊維は、水分を吸収保持し、便の量を増やします。
量の多い便が腸を刺激し、便の流れが良くなるので、長くとどまっている場合に比べ腐敗によるガスの発生は少なくなります。
また、直腸に降りてくると強い便意が生じるために、快便となります。

食物繊維が少ないと、水分を保持しにくいので、量が少なく硬い便になります。
便の量が少ないと腸を刺激しないので腸の動きが悪くなり、便は長時間腸内にとどまることになるので腐敗も進み臭いおならが溜まります。
直腸に降りてきても量が少ないので便意が弱く、直腸に長時間溜まっている間にも水分を吸収されてカチカチの石のような便になってしまいます。
そんな便を無理に出すことによって肛門に負担をかけ、痔の病気(特に裂肛や痔核)の原因にもなってしまいます。

食物繊維以外は、ヨーグルトなどに含まれている乳酸菌を摂ることも良い事です。
乳酸菌は腸内の『善玉菌』を増やすことにより、腐敗によって臭いガスが発生することを防ぎます。
また、食物繊維と乳酸菌を共に多く摂る事によって、さらに善玉菌の量が増えると言われています。

潰瘍性大腸炎の患者さんは、腸内の善玉菌に比して悪玉菌が多いという事が解っていて、最近善玉菌を多くするために、健康な人の便を注入する(鼻から管を十二指腸まで入れて流し込む)方法が注目され、臨床試験も行われています。

Dr.OKが医学生の頃、おならが出るのは病気とは考えられず「出なかったら病気だ」と教わり『出もの腫れもの、所かまわず』が治療法であると習ったような覚えがあります。(^^ゞ
しかし「呑気症」をいう、空気を飲み込む癖のある人がいて、たとえば「早食いで食べ物の中の空気を大量に飲み込んでいる人や、入れ歯の具合が悪くて噛みながら空気を飲んでいるお年寄りが、食事の時に空気を飲みこむことによって大量のおならが出る」という説明は聞きました。

それが最近『空気嚥下症』という病気が注目を浴びています。
何と日本人のおよそ1500万人(8人に1人)が悩んでいるというから驚きです。
症状もゲップやおならが多いというだけではなく、胃の痛みや不快感、胸の圧迫感や動悸、腹部の張り、腹鳴など、多彩な症状が出ます。

原因もいろいろだですが、注目されているの原因として、唾と一緒に空気の泡を飲み込むというものがあります。
『噛みしめ呑気症候群』というのもが、泡を飲み込む原因となっているそうです。
噛みしめることで上顎に舌が押し当てられ、溜まった唾液を反射的に空気と一緒に飲み込むことで起こるのです。
噛みしめ呑気症候群の場合、顎の筋肉を緊張させることによって、顎の痛み、肩こり、首の痛み、頭痛、耳鳴り、目の奥の痛みなどという多彩な症状も合併することもあります。

また、ガムなどを噛む習慣でも、泡を飲み込みやすいし、姿勢が悪くて猫背の人は無意識に上下の奥歯が接触して噛みしめと同じ状態になるので要注意との事。
長身のため猫背がちになりやすいDr.OKも気を付けます。(^^)v

特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし50:大腸の検査は何年ごとに

肛門科には「おしりから血が出る」という患者さんがたくさん集まってくる。
ほとんどの場合、痔核や裂肛からの出血だけど、それ以外の病気が隠れていることも多い。
中には大きな痔核があって『即手術』。
すっかり治って患者さんは喜んでいるのだけど、その後も「何気に血が出る」とおっしゃるので、内視鏡で調べてみると直腸がんがあったなんて、笑えないことも経験する。

直腸がん以外にも直腸に炎症があって、粘膜がただれて出血することもある。組織を取って病理検査すると、潰瘍性大腸炎という診断されることもある。
そうなると潰瘍性大腸炎の特効薬を使わないと、徐々に病変が大腸全体に広がり、最悪の場合は大腸を全部摘出する手術を行う必要が生じる恐れもある。

そんなこんなで、大腸内視鏡の仕事と、肛門科の仕事と、半々くらいになってしまう肛門科も多い。

そこで、大腸内視鏡検査を行った患者さんから
「次は、いつ検査したら良いでしょうか」
なんてことを聞かれることもしばしば。

ずいぶん昔にアメリカで調査が行われ「三年に一回大腸内視鏡検査を行っていれば、大腸癌の早期発見に役立つ」というような結果が出たと聞いたが、それ以降寡聞にして大腸内視鏡の必要頻度について科学的な根拠を示した論文が発表されたという話を聞かない。

まず患者さんの医療費負担はどのくらいかというと、日本だと健康保険が使えるので、三割負担の人で7~8千円位である。
国民皆保険ではないアメリカの医療事情はどうかというと、最近ビックリするような話を聞いた。

社会保険中央総合病院大腸肛門病センターの後輩である小原邦彦先生がブログを書いているのですが、『アメリカで受ける内視鏡のおはなし』という一文を掲載していて、
「州によってことなりますが、米国での大腸内視鏡検査に関わるコストは、日本円で40万~50万、高いところでは百万円近いの金額になるそうです。」
とある。
http://ameblo.jp/obaq49/entry-11860680345.html

確かに、こんなに高額では気軽に「念のために来年もやりましょうね」なんてことは言えない。
実際のところ、日本では『何もなければ、2~3年に一回くらい検査を受けましょう』くらいの説明をする医者が多いようだが、それだってさまざまな事情で違ってくると思う。

ポリープを取ったら早期癌だった場合では、もっと頻回に検査をしないと心配。
何も見つからなくても、便が残っていたり、腸が複雑に曲がっていて隅々まで確実に観察できなかった場合なんかも、心配だからもう一回検査をしたいと思う事もある。

患者さんが非常に多い大学病院のような所では2~3年に一回もやっていたら、患者さんが多すぎで予約がなかなか取れなくなってしまうので4~5年に一回というところもあると聞く。

幸い、日本ではおしりから血が出なくても、お腹が張るとか、時々痛むとか、便の調子がおかしいとか、何らかの症状があれば健康保険を使って大腸内視鏡検査を受けることができる『世界一幸せな環境』であることは間違いない。

その、国民皆保険制度も、TPPの導入で存続が危ぶまれている。
アメリカほど高価な費用にはならないかもしれないけど、7~8千円で大腸内視鏡検査が受けられる時代はもうしばらくで、なくなるのかもしれない。

特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし49:最近の便秘事情

便秘の治療の原則は
① 規則正しい食生活
② 適度な運動
③ 食物繊維
と、どこの教科書にも書いてある。

規則正しく食べることによって、胃腸の運動を正常にすることができる。
たとえば、朝食をとって胃に刺激をあたえると『胃結腸反射』といって、まだ食べ物が届いていない大腸が動きだし、便意が生じる。
朝食抜きにしてこの反射が起こらないと、夜のうちに直腸にたまっている便を出しにくいので、直腸にたまりっぱなしの便は水分をどんどん吸収されて、いざ出そうとするとカチカチ、コロコロの硬い便になって苦労する。

適度な運動も、胃腸の動きを高めるのに役立つし、カロリー消費によって食欲も増進し、食が進めば排便も進むというわけである。

三つ目の食物繊維。
食物繊維は、便の原料になる以外にも、腸内細菌叢を整えて病気の予防に役立ったり、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下などの効果もある。
『最近の日本人の食事は、食物繊維が不足しがちだ』と、厚生労働省も警鐘を鳴らしている。
http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-001.html

食物繊維の多い食品はネットで検索すればいくらでも出てくるけど、めんどくさい人のために(^^)v
http://www.fs-navi.net/food/ranking.htm

食べ物から食物繊維を摂ることが自然だけど、現代の日本人の食事は油分や糖分が多くカロリーが高いので『麦飯を3杯』なんて食事をしている人は希だろう。
また、若い女性(ちょっとお年を召された方もか(^^ゞ)は、肥満を気にする人が多く、ダイエットにいそしんで食事を制限している人が多いため、当然の事として食物量が少なく、食物繊維も不足しがちである。
お腹が空いて、ケーキやジュースを摂ってしまっては、ダイエット効果も…
また、お年寄りは代謝が低くなって運動量も減るから、当然の事として食物量が減るし、腸の動きも元気がなくなっている方が多い。
そういう方にお勧めしているのが、食物繊維のサプリメントである。

Dr.OKも、しょっちゅうダイエットして、ダイエット中は食物量を減らすので便秘になりがちであり、食物繊維のサプリメントもいくつか試してみた。
その中で、一番気に入っているのがフィブロ製薬の『ゼリージュース・イサゴール』
このサプリメントは、まず第一にトクホの認定があるので、安全性や効果が消費者庁によって確認されているところが安心であった。
食物繊維も、水に溶けるものと、溶けないものの両方が入っているので、より自然の食物に近い。
水に溶かして、ジュースとして飲む(溶けない線維がザラザラして喉ごし悪し)だけでなく、名前の如くしばらく置いておくとゼリー状になって食べやすい。

最近Dr.OKが気に入ってる摂り方は、ヨーグルトに混ぜ込むもの。
高機能ヨーグルトという、「プロバイオティクス」と呼ばれる新しい乳酸菌を配合したもので、免疫力が上がったり様々な効果が確認されているヨーグルトに混ぜてムース状にして食べる。
http://matome.naver.jp/odai/2135754782910735801

これを始めてから、快便快調の日々が続いている(^^)v

ちなみに便秘症の人は、一度は大腸の検査をしないと『大腸がんによる通過障害が原因の便秘』を見逃してしまうので、要注意です。