特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし 57:便秘なのに下痢

「お腹が張ってすっきり出ません。便秘です」
と患者さんが訴える。
「いつから出ていないのですか」
と私が質問する・
「毎日、何回も出ています。下痢なんです」
「???」

このように、下痢便が一日何回も出るのにすっきり出ない場合、一番多いのは『糞便栓塞』である。
要するに、直腸に大きな便の塊ができて肛門を通過することができず、少しずつ溶けた便が何回も出ているわけである。
患者さんは、下痢便をすれどもすれども便意がなくならず、時には肛門の奥に痛みを感じる。

こんな場合、浣腸をしても効果は期待できず、便を指で掻き出す『摘便』が必要である。
ちなみにDr.OKは、指が長いので摘便を得意技としている(^^)v

もう一つ
「少しずつ便が出るのにすっきりしない。浣腸しても便が出ない。」
という症状で忘れてはいけないのが大腸がんです。

S状結腸や直腸のような肛門に近い部位の大腸では便が固まっていますから、大腸がんによって狭くなっていると塊の便が通過することができず糞便塞栓と同じように『少しずつ溶けて泥のような便が繰り返し出る』という症状が生じます。
それに加えて出血を伴っていると、肛門に最も近い直腸がんである可能性も高くなります。

そのような症状がある方は、急いで大腸内視鏡検査か注腸造影検査を受けてください。

写真は、注腸造影検査の写真です。矢印の部分の腸(S状結腸)が狭くなっています。

画像


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