風呂嫌い

大学の後輩のK君は、大の風呂嫌い。
「風呂なんて、一週間に一回入れば十分」
なんて豪語していた。
彼は、中学生時代を英国ですごし、かの地では
「そもそも、毎日風呂に入る習慣なんてない」
そうである。

独身時代は自説を貫き通していたらしく、手術室でサンダルからはみ出したひび割れたかかとを見た母親のような婦長さんから
「軽石で削り取ってやりたい」
といわれながらも抵抗していた。
そんなK君も結婚を期に改宗させられたらしく、ご清潔になられた。

『動物風呂嫌い選手権』なんてのがあったら、間違いなくチャンピオンだと思うのがネコ。
トム君も、一週間におよぶ大遠征から帰るとノミだらけになってくる事が多かった。
その当事売られていた『ノミ取り粉』というので、全身粉だらけにしたくらいでは追いつかない。
ネコ飼いの先輩である友人に相談すると
「そんなの、直接フマキラーをかければ大丈夫」
なんていうけど、それもねー。

仕方ないから全身シャンプーコースとなるのだが、過去の記憶がよみがえるのか風呂場に入ったとたんから絶叫。
捲り上げた腕に、遠慮なく爪を立てるので、被害甚大。
ようやくのことで洗い上げた猫毛の間で、動きが鈍くなったノミを一つ一つピンセットでつまみあげるのも、根気のいる作業だった。

でも、こんなネコもいたんなんて・・・

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