特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし39:機能温存手術痔核編3

痔核を縦方向(肛門の管の方向)に一つずつ取っていく結紮切除術にも欠点はあった。
痔核を切り取った部分の傷から、出血が起こったり、傷に便がつくことで痛みが生じた。
そこで開発されたのが、半閉鎖式結紮切除。
痔核を外の方から中へ向かって切り取り、一番奥の部分を結紮し(縛り)その糸を使って、痔核を切り取った後の傷を縫ってくる手術術式です。
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肛門の外の部分(グレー部分)は縫わないで傷を開けたままにしておくので『半閉鎖式』なのです。この傷の事を『ドレナージ創』と言います。

どうしてこの傷を残しておくかというと、痔の手術はバイ菌だらけの汚い部分で手術するので「バイ菌を縫いこんで化膿するのを防ぐため」と説明されてきました。
しかし、痛みを感じる肛門の外の皮膚の部分に、一か月以上治らない傷を持つことになるので、どうしても痛みを抱えたまま長期間過ごすことになってしまう。

そこで考え付いたのが、『完全閉鎖式結紮切除術』なのです。
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今まで、肛門の外に大きなドレナージ創を作らないと十分にドレナージ(バイ菌などの汚いものを洗い流す)することができないと信じられていました。
しかし傷の縫い方を工夫することで、縫い目の間から十分なドレナージをすることができ、化膿することなく短期間で傷を治すことができるようになりました。
もちろん、ドレナージ創は作らないので、手術後の痛みが少ないのは言うまでもありません。


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