Dr.OKの消痔堂日誌

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zoom RSS 特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし36:学会顛末記

<<   作成日時 : 2013/12/16 10:58   >>

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学会発表も無事おわり、この時期、ちょっと息抜きのDr.OKである。

今回の発表の主題は「だれでも簡単にできて、治るのが早い痔核の手術」という事だったが、そのテクニックの一つにドレナージ創について言及する部位があった。

肛門の手術は、汚染部位(人体の中で最も細菌数が多い肛門を扱う)の手術なので、傷に細菌がついて化膿する恐れがある。
外科的な常識だと、汚染された傷は縫ったとしても一部開放しておき、傷の中に入り込んだ細菌が体液で外に流される(これを、ドレナージされると言います)形にすることになっている。

従って、痔核の手術では、もともと痔核を切った後は切りっぱなしというか、そのまま周囲から粘膜が再生して傷が塞がれるのを待つ、開放術式が主流だった。
それで、傷に毎日便がつくので『痔の手術は痛くて・・・』と不評であった。

そこを、社会保険中央病院大腸肛門病センター(私は、そこで17年間痔の手術を学んだ)を中心として、肛門の内部の傷だけ溶ける糸で縫い合わせて、肛門の外にかかる部分は縫わずにそのままにしておく、半閉鎖式結紮切除術という痔核の手術を普及させてきた。
つまり縫い合わせた部分に残った細菌は、肛門の外に縫わずに残してある傷の部分をとおって体外に『ドレナージ』させるという方法である。

しかし、Dr.OKはこのことに疑問を持っていた。
同じ、肛門部分を手術する『皮膚弁移動術(裂肛の手術)』では、ドレナージ創は作らず、皮膚と粘膜を縫合しているではないか?!

大きなドレナージ創がなくても、縫った糸と糸の間から浸出液は出るので、それだけでドレナージ効果は十分なのではないかと考えた。

そこで、半閉鎖式結紮切除術のドレナージ創を徐々に小さくして行って、最終的には完全閉鎖してしまう『完全閉鎖式結紮切除術』を完成し、それをビデオに撮って発表したわけである。
傷を全て縫ってしまうのであるから、便がドレナージ創について痛むこともないし、傷も早く治るので患者さんの好評を得ることができた。

★ビデオについては、YouTubeで公開してあるので、まだ見ていない人は『サルケツ』で検索してください★

ところがである、かつて私の師匠であった先生が、私の発表の前日に教育講演というものを行って「肛門の手術は、十分なドレナージ創を作らなければいけない」との趣旨で講演したのであった・・・・
それに真っ向から反対する意見を、弟子である私が述べたのである。
ひょっとしたら、発表が終わってから大目玉を喰らうかもしれない思って発表に臨んだが、幸い師匠は他の用事があったのか、私の発表会場には姿を見せなかった。

今頃、話を聞いて怒っていらっしゃるかなぁ?
別の学会でお会いしたとき、笑顔で寄ってきて「奥田、ちょっと後でな・・・・」なんて言われたらどうしよう(^^ゞ

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