Dr.OKの消痔堂日誌

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zoom RSS 特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし32:良性だから慎重を期すべき手術適応

<<   作成日時 : 2013/10/23 04:09   >>

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痔核(いぼ痔)は良性の病気である。
「病気に良性も悪性もあるものか!」
と実際にお悩みの皆様には申し訳ないことだが、現代の医療は癌の治療を中心に発展してきたので、癌は放置していると死ぬから『悪性』それ以外を『良性』と便宜的に呼んでいるだけで、決して良性だから治療しなくても良いという事ではない。

ただ、痔が腫れようと、少々出血しようと、排便のたびに
「いよっ、大将!ごきげん麗しく!!」
と、お出まししようとも患者さんが
「これでいいのだ!」
とおっしゃれば、医者は
「そうですかぁ」
とすごすご引っ込むしかない病気である。
進行大腸がんのように
「あんた、切らなきゃ死ぬよ!!」
なんて、医者が脅すように説得する一幕は有り得ないのである。

従って、痔核の治療にあたって
「先生、切らなくちゃいけないんでしょうか」
という患者さんの質問に対して
「そりゃ、治そうと思ったら切らなくちゃいけないけど・・・」
というのが、真の正解である。
しかし、しかしですよ
「そりゃ、切らなきゃいけません」
と言い切る医者がいるとしたらそれは
『病院の経営のために・・・』
という一言が隠れている場合がかなりあるのではないか?。

最近、まさにそれに相当するのではないかと思われる患者さんにお目にかかった。
その患者さんは
(1) 今まで、肛門の病気を思わせる症状は何もなかった。
(2) 急におしりに痛みを覚えたので触ると、ぷっくりと腫れていた。
(3) 腫れてから数日で少量の出血があって、今では痛みはほとんど感じなくなった。
という経過を有する。
とある肛門科を標榜する病院を受診したら院長から
「3日間の入院で手術が必要」
と診断され「仕事が忙しくて休めないから」という事でセカンドオピニオンを求めてDr.OKの外来にやってきたのである。

話を聞いただけで「血栓性外痔核だな」と見当をつけておしりを診察すると、見事鎮座ましますソラマメ大の血栓性外痔核があった。
少量の出血があったのは、腫れた痔核の皮膚が破れて、中の血栓が溶けて出てきているわけである。したがって出血の色は暗赤色で、大量に出血することはない。
画像

【参考写真】腫れている部分が血栓性外痔核で、真ん中の部分は皮膚が破れて血栓が顔を出している。

患者さんに
「入院する必要はないけど、せっかく血栓が顔を出しているんだから、早く治るように処置しましょう。」
と提案し、やにわに鉗子をつかんで血栓をほじくり出して、治療完了である。

もちろん、この処置だって患者さんが
「先生良いですわ。処置にはお金かかるし、ほっておいても治るんだったら気長にやりますから。」
とおっしゃれば
「それもそうですね。別に腫れていても痛いわけじゃないから、気にならないのならそのままでいいですよ、おだいじに!(^^)!」
と、そのまま帰ってもらおうとすると
「先生、薬は出ないんですか、軟膏とか」
と患者さんがのたまう。
「痛くないなら、別に薬を付けたって早く治るわけじゃないから、付けなくてもいいですよ」
と答えると、約半数の患者さんは
「でも先生、気休めでも薬があると安心ですから」
なんてやり取りがあって、処方箋を出すこともある。

良性疾患はあくまで患者さんの考え方を優先すべきで、決して強引に手術すべき病気ではないのである。
それを金儲けのために手術を勧めるなんて、もってのほか!!!
だって、手術というものは薬以上に『副作用』があるのだからね(^^)v

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