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zoom RSS 特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし30:日帰り手術の必要性

<<   作成日時 : 2013/09/02 06:53   >>

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前回、『なぜ、痔の手術をしたら入院が必要か?』というはなしをしましたが、今回は「入院ができない、したくない」という患者様のニーズに答えるがごとく、日帰り手術についてお話しします。

日帰り手術は、特殊な最先端の特殊な器具や薬を使って、痛みも術後の出血もなく、翌日から普通に生活できるかと思うと、そうではない。

かつて、痔を腐らせて取る注射療法や凍らせて治す凍結療法が日帰りでできる処置として普及していた時代がありました。
その当時の手術は、今とは違って肛門を大きく切って縫う方法だったから、文字通り「三日三晩あぶら汗を流す痛みで、上を向いて寝ることもできなかった」わけで、この注射療法や凍結療法が一世を風靡したのです。
それが、手術方法の進歩によって、痛みの問題がさほどでもなくなったので、肛門が狭くなったり変形する後遺症が問題となっていた注射療法や凍結療法を行う病院は影をひそめてしまったのです。

また、レーザーメスを使うと「痛みや出血がない」という事で、それを希望する患者さんがいらっしゃいますが、残念なことにそれほどの効果はありません。
少なくとも、肛門外科を専門に取り扱っている日本大腸肛門病学会で推奨されたという記憶がない。
まっ、レーザーメスも進歩しているから、そんな夢のような器械が発明されたら早速購入しますけどね!(^^)!

要するに、日帰り手術というのは、入院手術のミニチュア版なのです。
それほどひどくない痔を小さい傷で治すとか、大きな痔であっても安全策を取って徹底的に攻め込まないとか、最近は痔を固めて治療する硬化剤を併用したりして、痛みや出血を最大限予防するとか、それぞれに工夫を凝らしているわけです。

はなしを戻して、日帰り手術の長所と短所についておはなししましょう。
【長所】
(1) 日程にやさしい。
病院に拘束されないのだから、患者さんの日常生活に支障をきたすことが少ない。
(2) お財布にやさしい。
入院費が無いわけなので、治療費がグッと抑えられる。
(3)人に知られずに手術できる。
「痔の手術をするから、休暇をください」と職場で話すことがためらわれる人にとっては、日帰りで手術ができるメリットは大きい。

【短所】
(1) 手術後に安静にしていないと、痛みが強くなる。
もちろん、強力な鎮痛剤や便を柔らかくする薬を処方しますが、痛みに対して最も効果があるのは、体を横にして安静にしていることです。長時間立ったり座っていたりすると血液が肛門にたまって、腫れや痛みの原因になります。
(2) 手術後の出血の管理は、自己責任で行う必要がある。
体を動かして肛門の安静が保てなかったり血圧が上がると、傷から出血する危険が高まります。
(3) 適応を誤ると、再発の可能性が大きくなる。
出血や痛みを少なくするために、入院手術より手控えた手術を行う必要があり、その「さじ加減」が最も難しいのです。

もちろん、手術の腕前が必要充分であることが前提であるのは言うまでもありませんけどね(^^)v

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