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zoom RSS 特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし29:入院手術の必要性

<<   作成日時 : 2013/09/02 06:50   >>

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25年間も大腸肛門科専門医をやっていると、患者さんの嗜好が微妙に変わってきていることが解る。

一番の変わったのは、入院期間。
かつては、
「先生、20日以上入院しないと、保険から入院費用が出ないから、20日入院させてください」
なんて依頼を時々患者さんから聞いたものである。
それが今では、
「7泊8日の入院手術が必要です。」
と言うと、
「何とか、もう少し短くなりませんか」
「じゃぁ、4泊5日」
「もう、一声!!」
なんて、バナナのたたき売り(←寅さんの映画でしか見たことないけど(^^ゞ)みたいな会話が交わされることもしばし・・・。

ここで、
「なぜ痔の手術をしたら入院が必要なんだ?」
という質問にお答えしよう。

痔の手術の場合、かつては手術方法にも問題があったのだが、術後とても痛い手術であった。
「術後三日三晩、上を向いて寝ることもできずに、脂汗を流しながら痛みに耐えなければならない」
という、今では都市伝説ともいえる話が伝わっている。

それが、手術術式が改善され、縫合糸などの材料も進歩して、傷を縫い合わせる手術が行えるようになった。
このことで、術後の痛みや出血が大幅に改善されたわけだが、ただそれが理想通りに経過しないこともある。

傷をきちんと縫ったところで、毎日便が出る肛門である。
途中で縫い目が裂けてしまう事もしばしば起こる。
そうなると、排便時の大出血。
肛門は、体表とは違って圧迫止血する事が出来ないから、時には1000ml位の出血を起こすこともある。
術後の大量出血が起こるのは、統計的に10日までが多いのだが、時には2週間もたってから起こることもある。
ここで、すべての患者さんに『2週間の入院手術』をお勧めしたら、手術ができる患者さんはほんの一握りになってしまう。
それで、最大級の妥協をして「7泊8日の手術」を採用している病院が多い。

しかし世の中には、「1週間も入院したら、仕事がなくなる」「年老いた両親の介護があって、一日たりとも家を空けられない」など、様々な理由で痔を抱えて我慢している患者さんも多い。
そんな患者さんのニーズに答えるためにも、手術術式の改善と緊急時の受け入れ態勢を整えるのが、今後の医療機関に要求される課題なのである。

日帰り手術の必要性については
http://blog.dr-ok.com/201309/article_2.html
で解説します。

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