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zoom RSS 特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし25:誰でもできる痔核の手術

<<   作成日時 : 2013/05/30 17:33   >>

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前回からの話の続き。

現在主流の手術術式である閉鎖式結紮切除術(痔核を取った後を縫い合わせる)は、理想的に行われば術後の痛みが少なく、術後の肛門機能も問題なく残される手術術式である。
しかし、本来正常な血管の集まりが大きくなった痔核は、どこまでが正常でどこからが異常であるという明確な境界線があるわけではない。
どこまで痔核の血管を取るかという事が、ちょうど薬の処方で『さじ加減』(薬は本来毒でもあるので、ちょうど病気に効果がある量を見極めることが難しいとされていた)が大切なように、どこまで痔核の病変を切除することが一番難しい事となる。
切り足りなければ脱肛する痔核が治らないし、切りすぎれば術後傷が縮んでしまい、肛門が狭くなってしまう。

正確な切除ラインがわかるようになるには、何千例もの手術を経験しあらゆるパターンを記憶してしまう事が、今まで肛門外科の修行として行われてきた。
学会などで、ベテランの医師が
「結紮切除術は、ある程度の経験がないと上手にできません」
なんて、取りようによってはちょっち嫌味な言い方と思われる発言をするようなこともあった。

ただ、このような技術の伝達方法では、熟達した肛門外科医はきわめて少ないものとなってしまい、年に数例しか痔の手術を経験できない一般の外科医にとって、満足のいく手術を行うのことは、極めて難しい事となっている。

そこでDr.OKは考えた。
誰でも簡単に、正確な切除範囲がわかる手術方法を。

原理は極めた簡単、痔核を鉗子でつまんで引上げ、つりあがった部分だけ何のためらいもなく直線的に切除する方法である。
画像


最近の、吸収糸(時間がたつと溶けてしまうため、抜糸が不要)の発達も利用し、切除した後の傷を、すべて縫い合わせてしまう。

切除範囲が正確なので、縫い合わせた傷がその後の排便の刺激などで開いてしまう事も無く、ほとんどの患者さんが術後2週間程で傷が閉じてしまい、痛みも最小限で治る手術術式である。

一昔前に、パソコンのマニュアル本で、初心者でも理解できることをウリにした『サルでもわかる○○』シリーズがあった。
今回の手術術式も、経験の少ない医師でも簡単に熟達できる方法なので『サルでもできる結紮切除術』と命名し、病院内では略して『サルケツ』と呼んでいる(^^ゞ

ちなみに、初代『サル』の役割を担ってくれているのは、なんと院長のご子息である。
痔の手術は全く経験のない卒業3年目の彼に、サルケツ法で行ってもらったところ、なんと10例ほど経験しただけで、全周性の大脱肛5か所切除を難なくこなし、経過順調、3週間で完治したのには、こちらも驚いた(^^ゞ

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