Dr.OKの消痔堂日誌

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zoom RSS 特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし22

<<   作成日時 : 2013/04/11 04:27   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 5 / トラックバック 0 / コメント 1

またまた、おしりから血が出る話の続き・・・
「昨晩、何回も血が出て、よく寝られませんでした」
と、午前中の外来で真っ先に入ってきた高齢の患者さんを診ると、
「あれじゃない?」
と思い浮かぶ病気。

「とりあえず、おしりとお腹を見ましょう」
と、肛門に指を入れてみる。
何回も血が出た割に、指先につく血液はわずかで、肛門鏡で中を見ても血が流れ出るようなこともなければ、大きな痔核が『われ、文句あるんかぁ、ん!』と自己主張しているわけでもない。

引き続きお腹を触ってみると、どうも左の下腹部あたりが鈍く痛むが、触られて耐えられないような強い痛みでもない。

Dr.OKは、診察しながらいろいろ話を聞く診療スタイルをとっている。
その方が、患者さんも緊張せずに診察できる場合が多いから・・・
「何か、怪しいもの食べませんでしたか?」⇒「いいえ」
「最近、抗生物質を飲みませんでした?」⇒「いいえ」
「下痢してます?」⇒「血は何回も出たけど、下痢というほどでも・・」
「持病に、糖尿病とか、高血圧とか、高脂血症とかはありませんか?」⇒「血圧の薬と、コレステロールを下げる薬を飲んでます」

ここまで診察が進むと、『あの病気』がほぼ確定できてくる。

予定されている本日の大腸内視鏡検査はいっぱいいっぱいだけど、そこは無理を言って緊急大腸内視鏡をやらせてもらう。
内視鏡を入れた途端、『あの病気』の確信はますます強くなる。

まず、大腸の中には、それほど大量の血は溜まってなく、壁にうっすらとつく程度だ。
血液の色も、ついさっき出たような、フレッシュな赤い色をしている。
お腹が痛いわけだから、最新の注意をはらって苦痛が無いように少しずつ内視鏡をすすめると・・・
↓(この下に病変部の写真があるので、見たくない人はここでストップ)



















画像


粘膜がむくんで、大腸の内腔が狭くなっている。
狭くなっているが、大腸癌のような硬くてゴツゴツした様子は認めない。

『虚血性大腸炎』
これが、初めから疑っていた病気の名前である。
詳しく知りたい人は、日本消化器病学会の解説をどうぞ
http://www.jsge.or.jp/cgi-bin/yohgo/index.cgi?type=50on&pk=D49

ほとんどの患者さんは、絶食と安静で保存的に治るが、一週間ほどの入院が必要となる。
「緊急入院できます?」
と、病棟を管理する看護師さんに尋ねると
「あいにく満床で、特別室ならあいてますけど・・・」
という返事。隣で診察している院長先生に状況を説明すると
「しょうがない、特別室を普通個室料金でいいよ」
との、ありがたいご返事(^^)v
「いよっ、院長先生の太っ腹、さすが江戸っ子!!」

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2017/03/08 09:51

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