Dr.OKの消痔堂日誌

アクセスカウンタ

zoom RSS 特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし19

<<   作成日時 : 2013/02/26 21:19   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 7 / トラックバック 0 / コメント 0

「おしりから血の出る患者さんの診療をする」という事を使命としている大腸肛門科としては、『肛門出血=痔』と断定することはできない。
常に、肛門より上部(直腸、大腸)からの出血を頭に入れておく必要がある。

最近大腸癌検診として、便潜血反応(便の中に含まれている微量の血液を調べる)が普及して、結果が陽性(血液が含まれている)のため大腸内視鏡検査を行う患者さんが増えた。その中で大腸癌が見つかるのはわずかだが、癌になる前のポリープが見つかることが時々ある。
中には、内視鏡で切除できる早期癌の場合もあり、偶然とはいえ早期発見早期治療ができたことに深い満足感を覚える。

大腸がんは、がんの中でも『やさしい癌』と言われることがあるくらい進行が遅いものがほとんどである。
しかし、かなり進行するまで症状が出にくく、大腸が癌で詰まって(腸閉塞)お腹が張るまで気が付かないことも多い。そのくらい進行していると肝臓や肺に転移していることもあり、完治させるのが難しくなる。
症状がない早い時期に発見すれば、手術で完治できることも多く、治療の面でも『やさしい』癌ともいえる。

長い間、痔として座薬や軟膏で治療していた患者さんが、ひょんなことから大腸内視鏡検査を受けることになって既に大きくなってしまった大腸がんを見つけたとき、なんとも言えない申し訳ない気持ちを覚える。
自分の「大腸の検査もしてみませんか?」の一言が無かったために患者さんの運命を大きく変えてしまったかもしれないという気持ちは、実際に全身全霊で患者さんに向き合っている医師なら、だれでもが感じることであろう。

いまどき便潜血反応が陽性の患者さんに、大腸内視鏡や注腸造影検査を勧めない医者がいたとしたら犯罪的である。ましてや目に見える肛門からの出血がある場合、漫然と痔の治療だけ行っていて大腸がんを見逃し手遅れになったら、患者さんから訴えられても文句は言えないであろう。

画像

写真(矢印部分)はS状結腸癌の注腸造影検査写真である。肛門から、20p位離れているので肛門の診察をしている限り見つけることはできない。
既に、大腸の内腔の半分ほどを占めているが、生来軟便の患者さんのため自覚症状は全くなかった。便潜血反応を行っていたが陰性(便潜血反応の場合、進行大腸癌があっても10%程度は陰性と判定される)であった。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 7
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた 驚いた
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし19 Dr.OKの消痔堂日誌/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる