Dr.OKの消痔堂日誌

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zoom RSS 今年一番 泣けた話

<<   作成日時 : 2012/12/29 06:30   >>

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どうも歳のせいか、些細なことにグッと来て涙ぐんでしまうことが多くなったこの一年であった。なんせ、AKB48の『Everyday、カチューシャ』を歌っていても、中学生のころのせつない気持ちがこみ上げてきて、声が詰まってしまうほどの重症(^^ゞ

定期的に通院してくる患者さんに、40歳くらいのダウン症の女性がいる。ダウン症というのは、遺伝子の異常のため生まれつき知恵遅れがあって、その患者さんも知能は小学生くらいの印象である。一緒についてくる母親も、70歳は超えているだろうか、人生の困難に闘う事で得られた穏やかな表情や立ち振る舞いが見事であるが、心に秘めた不安は想像に難くない。

Dr.OKはプロとしての誇りがあるから、どんなに混んだ外来であっても、生活指導のために、見かけは中年の小太りのオバサンであるが心は小学生の女性に、噛んで含めるように毎回同じような説明を繰り返す。知恵遅れといっても、「ゆっくり順序立てて説明すれば、理解してもらえる」いう信念が頼りである。

先日も、そんなわけで通常の5倍くらい時間をかけて説明をし終わった。年末の混んだ外来はカルテが山積みになっていて、そのうち看護師さんからこっそり「先生、まきでお願いします」なんてささやかれそうでヒヤヒヤしながら
「それでは、お大事に」
と言って席を立ちかけようとした。ところがなぜか患者さんは立ったまま立ち去ろうとしない。
ほんの一瞬、「何か言い忘れたことでもあったかなぁ?」と思っていると、
「先生、いつも優しくしてくれてありがとう」
と、まるで小学生が意を決して意思表明をするように、ぎこちない言い方で声を発した。

これでもういけない、じわ〜っと涙が溢れそうになって
「それでは元気でね、また来年」
と言って、そそくさと診察室を後にした。

Dr.OKもこれから体力知力も衰えて、第一線で活躍できない医者になる日が来るだろうけど、医者を続ける限りは優しさで患者さんを癒せる医者でありたいと思った。

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