Dr.OKの消痔堂日誌

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zoom RSS 特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし13

<<   作成日時 : 2012/11/28 06:11   >>

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「うちのおばあちゃん、便をするたびに痔が出るんですよ」
と言って連れられてきたおばあちゃん。屈託のない笑顔が人生の荒波を乗り越えて、ようやく穏やかな港にたどり着いたような雰囲気を醸し出している。
「申し訳ないけど、おしりを見せてくださいね!(^^)!」
おばあちゃんと言えども女性。赤の他人の男性に(それもイケメンでもない)自分の恥ずかしい姿を見せるのは嫌だろう。羞恥心に配慮し、手慣れた看護師さんが大きなバスタオルで横になったおばあちゃんのおしりの部分を覆うまでの時間、Dr.OKは後ろを振り返ることなく(診察台が後ろにあるから)カルテに記載し続ける。お年寄りだと思いのほか診察準備に時間がかかり、勢いカルテの記載は詳細にわたり、説明図なども凝ったものを描くことになる。
ようやく準備ができて、黄金の右人差し指(←大げさー)に潤滑ゼリーをつけて
「じゃ、指を入れますから痛かったら文句言ってくださいね、私、Sじゃありませんから・・・」
なんて、あまりウケない冗談を飛ばしながら肛門に指を挿入してみる。
「あれぇ、どうもいつもと違う触感、指が三本も楽に入る」

ここまでで、病名が分かった人は、『輝く!名医年鑑』に載る資格がある(そんな資格ないし、「大体そんな資格欲しくないわぁ」と言われそう)

私はもちろん名医(えっへん)なので、これでほぼ確定診断ができる。念のために確認と病気の程度を量るため、さらに診察は続きます。
肛門鏡を取り出して、
「今度は、小さな器具が入りますからね」
と言いながら、肛門内に挿入し、いつものように肛門の粘膜を観察した後に続けて、粘膜を肛門の外にこすり出すような動作を加えて、痔核の脱出を確かめる
「やっぱり」
排便のたびに大きく脱出すると訴える痔核が、全く見当たらない。
「ちょっと面倒だけど、トイレでいきんで、痔が出るかどうか確認させてもらえませんか」
ここで気安く「おばあちゃん」なんて語りかけてはいけない。すでに羞恥心のカタマリになっている女性に、自分が「おばあちゃん」と呼ばれる老いぼれた存在である苦痛を合わせてはいけないのである。
看護師さんと脱検用トイレ(肛門科にはたいてい、いきんだ時の肛門の様子を観察できるトイレがある。私が長年勉強していた社会保険中央総合病院大腸肛門病センターなんかは、便器の後方にビデオカメラを取り付け別室から遠隔操作してモニターで観察し、あとで患者さんに説明できるように録画する大掛かりな施設があった。)へ向かう。
もちろん普通の洋式トイレでいきんでもらって、ころあいに看護師さんに呼んでもらって覗き込むことでも、十分診断には役立つ。
そこまで確認できても、「脱肛がありますので、ご加療お願いします」と紹介してくる医師がいることも事実だが、決して責めるわけにはいかない。肛門科でなければ、あまり見たことのない病気であることも事実である。

この病気こそ、百聞は一見にしかずの『直腸脱』である。
肛門科で扱う病気だが、正確には痔ではない。
直腸が肛門の外に筒状に脱出してくる病気なのである。
脱出の程度(筒状なので、長さと言った方がいいかも)も数pのものから20pに及ぶくらい脱出するものまである。
加齢変化で、直腸を指させている組織が緩くなって、強くいきむ習慣も相まって直腸が脱出するようになるので
「高齢者、肛門が緩い」と来ると、それだけでピンとくる。
それでは、一見を経験したい人は、自己責任でスクローーール!!
























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