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zoom RSS 山岳救助隊に協力した話

<<   作成日時 : 2012/10/10 05:29   >>

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画像高尾山に登ってみた。
しとしと雨の中、そんな日に登る人は、よほどの登山ファンなのであろう、色とりどりのウエアにトレッキングシューズ。
こちらはといえば、ほんのお気楽山歩きのため、ゴルフ用のパーカーと、スパイクレスゴルフシューズ。
一応、防水樹脂製の凸凹靴底なので、滑ったりぬかるみで困ることはなかったが、岩が露出している場所では、足の裏が「万年足底マッサージ状態」で痛いのなんの。

走行しているうち、無事山頂にたどり着き、名物の山菜そばを食べて下山始めたところ、頭から血を流して倒れている初老の男性に遭遇した。既に、周囲に人が集まり
「AED持って来い!」
と、緊迫した声が聞こえる。

「私、外科医ですけどお手伝いしましょうか」
と、声をかける。首で脈をとるが全く分からない。
呼吸も時々顎をあげて吸い込むような、下顎呼吸である。
「心臓マッサージお願いします」
と言われ、すぐに覆いかぶさるようにして両腕に力を込めて胸を押し始めた。
この時ほど、体重100sが有効なことはない(^^ゞ

しばらくしてAEDが到着して電極を装着すると、声のガイドで電気ショックの必要だと言っている。
「みなさん、《男性から》離れて」
スイッチを押すと、自動的に通電され、男性が大きく全身を硬直させ痙攣をした。
私も、AEDを実際に使うのを見るのは初めてだが、実にうまくできている器械である。
全く医学的知識が無くても、緊急事態下でも慌てず、声のガイドで誰でも電気ショックをすることができる。

そんなことを何回も繰り返しているうちに、赤いオートバイに乗った救急隊員が二名やってきた。
すぐに、救急蘇生を交代して、現状を本部に報告する。
それから遅れること10分ほどで、二台の軽ワゴンに分乗した救急隊員が大勢到着して、全員で10人ほどになった。
今度は、点滴も装備していて、心臓マッサージを行いながら、見事に腕から点滴ルートを確保した。

「電気ショックを10回以上行っていますが、心停止の状態です。アドレナリンを投与したいのですが、許可願えますか」
点滴の確保はできても、薬の投与は医師の指示が無ければできないとのこと。
「アドレナリン投与お願いします」
即答して即投与。
反応なし。

病院搬送が決定され、あっという間に撤退準備が行われ、サイレントともに下山していった。

一応ほっとして、トイレなど使っていると、外で初老のご婦人と思われる声で
「本当に、お医者様がいると安心ね」
なんて声が聞こえてきて、シアワセな気分になる。

そういえば、医者になりたての頃、先輩が
「道端で倒れている人を見ても、決して手を出してはいけないよ。器具や薬が無ければ何もできないし、(手を出して)上手くいかなかったら、訴えられることだってあるんだから」
と言っていたことを思い出したが、全く忘れていた。

きっと、私は忘れたまま一生を終えるだろう。

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