Dr.OKの消痔堂日誌

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zoom RSS 胃ろう問題について

<<   作成日時 : 2012/07/13 07:01   >>

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2012年6月28日に
『日本老年医学会(理事長・大内尉義東大教授)は27日、高齢者の終末期における胃ろうなどの人工的水分・栄養補給について、導入や中止、差し控えなどを判断する際の指針を決定した。』
との報道があった。

私の知り合いにも、6年前に脳卒中で寝たきりとなり、誤嚥性肺炎(食べ物をうまく飲み込めず肺に入ることが原因で生じる肺炎)を繰り返すために3年前から胃ろう(おなかの表面から、直接胃の中に管を入れて、そこから栄養剤を注入することにより、まったく飲み食いできなくても、生命を維持することができる)を行っている人がいる。

齢90歳に達しようとしている昨今、問いかけにうなずくくらいで意識があるのなか、ないのかはっきりしない。
繰り返す肺炎と、尿道感染の治療を行っているが、もし意識がはっきりしていたらどんな気持ちでいるのだろうか。


胃ろうとは違うが、Dr.OKも癌の治療をしていた頃、がんの末期に立ち会う事もあった。
いよいよご臨終となり、意識もなくなり徐々に血圧が下がってきたときに、さらに昇圧剤を投与して心臓を動かし続けるかどうか、決断に迫られることがあった。
医者になりたての1984年当時は、指導医師から昇圧剤の使い方を教わり、心停止となった場合は、心臓マッサージから心注(心臓に長い注射針を用いて、直接強心剤を注射する)まで、蘇生術を行っていた。
指導医からは
「蘇生術を行う時は、家族の方には退出してもらうように。ショッキングで、とても家族に見せられないからね」
と、家族にも気配りをするように教えられた。

そうやって、精いっぱい仕事をしたつもりでいても、『医者の自己満足』ではないか、『家族に看取られることもなく死んでいくのはかわいそうではないか』との議論が高まり、その後、意識がないほどの末期患者さんに積極的な延命治療をしたり、心停止の時に蘇生術を行うかどうか、家族に前もって聞いておく慣習となった。
実際に私の経験では『何が何でも、一秒でも長く心臓を動かしてください』と延命治療や蘇生術を希望する家族は一人もいなかった。

元気なうちに、胃ろうについてどうするか、どのようなときは拒否するか、家族に知らせておきたいと思う。

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