Dr.OKの消痔堂日誌

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zoom RSS 特選!Dr.OKのまじめなおしりのはなし2

<<   作成日時 : 2012/06/26 07:55   >>

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【注意】このページには、肛門病変部位の写真が掲載してあります。自己責任において、閲覧をご希望の方は、このページをスクロールして、閲覧してください。



























































さて今日は 、肛門科を訪れる患者さんの約半数が患っているという痔核、俗にいういぼ痔についてのお話しから始めましょう。

痔核の症状は千差万別。血が出る、肛門からいぼが脱出する、急に肛門の出口にいぼができた、肛門が腫れあがって痛い等々、これらは、痔核という病気に様々な状態があるため表れている多彩な症状なのであります。
では、痔核の本体はいったい何なのでしょうか。それは、肛門の周囲と肛門の奥2p位まである、血管の集まり、つまり静脈叢なのである。

この静脈叢
「いつか大きな痔核になって、人生の悲哀をご主人様に味あわせてあげよう」
と待機しているわけではない。ちょうど水道の蛇口の中にパッキンがあって、水が漏れないようになっているように、肛門をぴたっとしまって水のような便でも漏らさないようになっているわけである。その血管の集まりである静脈叢が大きくなって脱出したり、血流障害をおこして腫れあがったり、出血したりして、痔核という病気を作り上げている。

それでは、痔核と呼ばれる病気の中に、どのようなメンバーが存在しているのか紹介いたしましょう。

まず一番軽傷で 治療するかどうかも賛否両論があり、そもそも痔核としてレギュラーの座を占めることができるか、「ひょっとして補欠じゃない」という立場のスキンタッグ。これは痔のごとく皮膚のたわみで、皮膚痔とか、医者によっては外痔核と呼ぶ人もいる。
治療法は特にない。(気になるから切るしかない( ̄^ ̄)キッパリ!)

成人のおしりは、皆が赤ちゃんのおしりのようにツルツルなのではない。百戦錬磨、ある時は固くしぶとい敵と、ある時は波状攻撃を仕掛ける敵と戦った過去があり、その結果今の皺の寄った哲学者の眉間のようなおしりが存在しているのである。

このスキンタッグ、かつては排便後おしりをきれいにすることに抵抗して『おしりかい〜の(間寛平ふうに)病』の原因にもなってきた。今では洗浄トイレの登場で、活躍の場を失った感がある。特に大きくて気になるなら、局所麻酔で切るしかないが、故隅越幸男先生の名言「おしりは、観て楽しむところじゃないから」という言葉を贈っておこう。

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肛門の出口の皮膚がたわんで飛び出しているスキンタッグ。写真のものは、皮膚が分厚くなって張っていますが、シワシワのものもあります。


二番手に登場するのは、内痔核。
彼は、痛みのない肛門の奥の方にひっそりと暮らしているので、その存在すら忘れられているが、思い出したように血を出して、「ワシ、ここにいるけんね。ちゃんと仕事してるけんね」と自己主張をするひねくれもの。本来、内痔静脈叢という血管の集まった部分であって、「水のような便でも漏らさんけんね」と・・・
「いい仕事してるぢゃないですかぁ」(中島誠之助センセー風に)といわれる彼でも、負担をかけすぎると、たとえば強くいきむ、長く座る、辛い物やお酒をたくさん飲むなどすると「いい加減にしろ〜」とばかりに血を出して自己主張をする。
時に紙につくくらい、時にシャーっと噴き出すくらい表情を変える名演技ぶり。
痛くないものだから、医者にもかからず付き合っていると、大先輩の直腸がんがその奥に鎮座していて「てめー、なんか文句でもあんのか、あっ!」なんてこともあるから要注意である。

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肛門の奥2p位のところにある内痔核。表面は粘膜でおおわれているので、皮膚の色や質感とは異なっていることがわかる。


三番手は、血栓性外痔核。
急に、おしりの出口付近にポッコリと顔をだすひょうきんもの。でも、自己主張の強いヒトもいらっしゃって、『めっちゃ痛いでかんわ〜』(出ました、名古屋弁)という場合も。
急にできて、とても痛いから、重大な病気「ひよっとして、が、がんかも」と青ざめた表情で外来受診する患者さんもいますが、心配ご無用。

これは、外痔静脈叢という、肛門の出口付近にある血管の集まっているところで、血が固まって、血栓(要するに血豆ですな)を作ったもので『血栓性外痔核』というような、「まんまやんけ!」という名前を拝領しているのです。
この状態が、肛門全体に及ぶと、痔核界の『King of Kings』かんとん痔核に出世することになります。

長時間座り続けたり、強くいきんだりして、外痔静脈叢に血液が鬱滞すると固まりだして、この病気ができると考えられていますが「ワシ、何の悪いこともしとらんけんのー」の場合でも、ある朝、急なお出ましに気づくこともあります。

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触るとコリコリした固さをふれるのは、皮膚の下に固まった血栓があるから。数日で痛みはなくなるが、コリコリした血栓は、吸収されるまで数週間かかります。

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時に、血栓のある部分の皮膚が削れて、血栓が顔を見せることもあります。この場合、血栓が溶けて赤黒い血液で下着やガーゼを汚しますが、それだけ早く血栓は消滅します。


四番センターァ、脱肛くんー。
とアナウンスされた、痔核チームの大黒柱、『脱肛』君。
実は、脱肛というのは病気そのものというより、症状を表した言葉です。
痔核が大きくなると、それを支える繊維状の組織(支持組織)が伸びたり切れたりして痔核を支えられなくなり、ずれるように垂れ下がってきて、ついには肛門の外まで脱出している状態の事を指します。
排便のたびに強くいきむことも原因ではないかと言われていますが、老化によって重力に抗しきれなくなった支持組織が伸びたり切れたりすることとも深く関係しています。

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この患者さんの場合、痔核は排便時に脱出するので、通常は正常な肛門とかわりない、ツルツルの肛門が見られます。

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ひとたびいきむと、痔核は肛門外に脱出し、手で押し込まない限り戻りません。皮膚の色をしているのが外痔核で、赤い粘膜の色のところが内痔核です。


そもそも人間、四足から二足歩行になって、いろいろなところが重力に対して抵抗しているものだから、歳をとるといろいろなところが垂れ下がって、痔核もその一つという事になるのではないかというのが、Dr.OKの考えるところ。
Dカップ以上の女性も、気を付けないと(,_’☆\ バキ

では、こんなところで、今回の『特選まじめなおしりのはなし』はおしまい。
次回は、痔核の治療法についてお話ししますから乞うご期待。

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