Dr.OKの消痔堂日誌

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zoom RSS 解剖実習

<<   作成日時 : 2012/04/20 04:02   >>

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医学生の娘が3年生になったころ、
「とーとー(おとうさん)、解剖実習始まったよー(´▽`)ノワーイ」
と連絡がきた。

「様子はどう?」
と尋ねると
「面白いけど、大変だよー」
との返事。

はやくも、医学的に興味があることを『面白い』と言ってしまう、医者の嫌なところの片鱗をのぞかせている。
興味ある病気の患者さんを『面白い症例』という、医師仲間の会話は、一般の人から聞いたら不謹慎に聞こえるだろう。いわんや、生死をかけて重い病気と戦っている患者さんが聞いたら、どんなに気落ちするかわからない。
今度会ったら、注意しなくっちゃ・・・

Dr.OKも2年間の教養部生活をようやく終えて、3年目に医学部に進学したころ、解剖実習が始まった。
潤沢なご献体の準備がある我が母校は、4人で2体の解剖を行い、1体目は上半身、2体目は下半身というように、ぜいたくな体制で解剖実習を行った。

その分、解剖実習にかける教授の意気込みもすごく、実習時間内ではとうていこなせないような課題を与える。学生は、講義が終わると急いで解剖実習室を開けてもらい、時には日にちが変わるころまで解剖を行い、力尽きて講義室のソファーでお泊りするようなこともあった。

こうやって、実習が終わるころには、医師としての心構えの一片を会得するのも、解剖学実習の重要な意義である。
解剖実習にあきた医学生が、献体の耳をそぎ落として壁につけて「壁に耳あり」とふざけて退学処分になったという都市伝説があるが、Dr.OKの見た解剖実習には、そんな雰囲気はみじんもなかった。

実習の始まりには、すでにバラバラな物体と化しているご遺体に手を合わせて黙とうをしてから、おおってある青いカバーを取った。
とはいえ、全く押し黙って黙々とメスやはさみをふるっていたわけでもない。
時には冗談も言い合い、穏やかな雰囲気をつくらなければ、気が重くてやっていられないというのが、口に出さなくても皆の思いであっただろう。

「(医学生に切り刻まれるから)献体するくらいなら、死んだほうがましだ。」
なんてブラックジョークが飛んだのも、今となってはちょっと不謹慎だったかと反省する。

かけがえのない命を終えて、さらに献体するという崇高な意思をいただき解剖実習をすることによって、Dr.OKはなぜ医師になりたいかとの問いに、明快な回答を得ることができた。

それは、人の命を救うことは『絶対的に善』であるという事。
「それなら、世紀の大悪人の命を救うことも善なのでしょうか」
と聞かれることもある。
しかし、世紀の大悪人であっても、リンチで殺してしまうのは善ではない。
どうして、そのような犯罪的行為が行われたのか究明し、人類として二度とその過ちを繰り返さないための教訓を得ること。そのうえで、公正な裁判によって相応な社会的責任を果たさせるのが、善なのである。

なんか、話が大きすぎる方向に進んでしまった(*^〜^*)ゝ
全国の医学生のみなさん、頑張ってください。

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