試験日の朝

故あって、何年も大学受験を経験したDr.OK。
なぜか、最後に合格した母校の受験日のことはあまり覚えていないが、落っこちた大学の受験のことは、鮮明に記憶にある。

上野発の夜行列車にのって、北国へ受験しに行ったときのこと。
乗り合わせた北海道の大学を受験するという、自分より少し年上の『苦学生』に見える人の話を聞いた。
彼は、ホテルでアルバイトをしながら受験勉強に励んでいるという。
「この年になると、親がかりでヌクヌクと生活して、大学受験できないんだよね」
まさに「ヌクヌク」と受験勉強していた自分の事を考えると、ちょっと赤面する思いであった。
数日後の受験のため緊張気味の受験生OKとは裏腹に、楽しそうにその頃グラビアアイドルだったアグネスラムを生で見たと、ホテルでのバイトの楽しさを語ってくれた。
「思っていたより、ずっと小さいんだぜ」

夜が明けると、一面の雪景色。
終点からローカル線に乗って小一時間。
乗り合わせたお年寄りがしゃべる言葉が、外国語のように理解できない。
「ずいぶん遠くに来てしまったものだ」
一人ぼっちの寂しさが加速して、戦う前から戦意喪失気味。

『中央ホテル』とは名ばかりの小さな受験宿に泊って、翌朝試験当日。
出された朝食が、全く喉を通らなかったっけ。
宿の女将さんが心配して、いろいろと佃煮などを出してくれてのを覚えている。

今日は、センター試験の一日目。
我が娘も受験する。
早起きの父親が用意した、ウインナとコーンスープとキャベツ炒めの朝食。
クロワッサン三個と共に完食して、やる気満々。

この間まで自分のフトモモにしがみついていたちびっ子が、ずいぶん度胸の据わった娘になったものだ。
父親としては、それだけでもかなり満足である。
きっとよい結果が出るものだと、信じている。

その反面、朝食の食べられなかったひ弱な受験生OK
数日後『ミチノクユキフカシ』の電報を受け取ることになった
(゚_゚i)

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