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友人、知人からの分厚い年賀状の束を、暇にまかせて一枚一枚眺めている。 例年の如く、子どもの写真をメインとした写真年賀状(昔は、お金がかかったんだよね)が、何枚も見つかる。 何十年も会っていない友人の、記憶の中にある何十年も前の顔が思い出されて、思わず笑ってしまう。 ←《おいおい、人のこと言えた義理か?》 「生物個体の役割は、遺伝子を寄生させて未来永劫に伝える事にある」 という理屈をどこかで読んだ事がある。 子どもを持つ事のヨロコビや、成長を眺める満足感は、きっと遺伝子を受け渡す事ができた本能的な気持ちから来るのだろう。 では、子どもを持つことなく一生を終える人たちが、自分の持っている遺伝子を未来に繋ぐ事ができないのであろうか。 いやいや、そんなことはない。 兄弟は、何人いる? 従兄弟を全て数え上げるのは、Dr.OKには不可能だぞ。 再従姉妹(はとこ)といったら、いったい何百人になるのであろう。 自分の持っている遺伝子は、既に何代も前に分割され、それが代ごとにばら撒かれていった一部が『寄生』しているに過ぎない。 全く同じ遺伝子の一部が、すれ違っても意識しない「赤の他人」によって運ばれているのである。 「人類みな兄弟」 誰が発明した言葉か知らないが、言いえて妙である。 |
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