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若者がやってきた。 渋谷で見かけるような、いまどきのファッション。 Dr.OKの青春時代だったら、今では絶滅用語になった『ナウい』(^_^;)という呼ばれ方をされただろう。 問診表をながめてみると、出血、痛み、かゆみ、腫れ・・・ あらゆるところに○がついている。 「いったい、どうしたの?」 と尋ねてみると 「どれに当てはまるのか、よくわからなくて・・・・・ すみません、尖圭コンジローマみたいなんです」 と、消え入りそうな声で謝る。 「別に、病気なんだから謝る必要はないよ、それにそんなに深刻にならなくても治るから、いったいどうしたの?」 と今までの経過を尋ねてみた。 彼の訴えるところによると、前にかかった病院で「キタナイもの扱い」されたそうだ。 担当医から、いろいろと心にもない言葉を投げかられて、しょんぼりして帰ってきたとの事であった。 「僕、別に身に覚えないんです・・・」 と、ポツリポツリと訴える。 最近、尖圭コンジローマが性行為で感染する病気(STD:Sexually Transmitted Disease)として注目され、マスコミでも大きく取り扱われている影響であろうか、前述の医師は尖圭コンジローマ=STDと思われているふしがある。 ちょうど、日本大腸肛門病学会誌59巻10号に 「肛門科診療所におけるSTDの経験」 という医学論文が掲載されていた。 それによれば、『尖圭コンジローマの72.1%がSTDと判定され、以前より高頻度となっていた。』 との記載があり、確かに多くはなっているが27.9%は性行為とは関係なく発症しているとも考えられる。 「尖圭コンジローマといっても、性交渉でうつるものばかりじゃないから。それに、性交渉でうつったとしても、別に医者から非難されるような事じゃないよね。大丈夫、日帰りの簡単な手術で治りますから」 しょんぼりしている患者さんの心のケアをじっくりできるのも、医師としての生きがいである。 もちろん、病気の治療もキッチリする事は、いうまでも無い。 |
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