「排便時の違和感はありますか?」
「最近は、ほとんど感じなくなりました」
「脱出はいかがですか」
肛門鏡を挿入して診察しながらうかがう。
肛門の奥に見える痔核は、小さく固まって動く気配はない。
そればかりか、外痔核も肛門内に引き込まれていて、赤ちゃんのおしりのようにツルツルである。
「来週で四週目ですから、次回が最後の診察ですね」
診察を終えて、嬉しそうな表情の患者さん。
「ジオンで治療して、トイレットペーパーの消費量が激減しました」
と意外なお話。
なるほど、排便のたびに脱肛する肛門を処理するには、大量のカミが必要だったのである。
ジオン注は医療費が安いのみならず、環境にもやさしい治療法なのであった。
この記事へのコメント
ニシニシ
トイレの回数が多く、
一日で家のトイレットペーパーが無くなってw
先生が前に務めていた病院では
一日でトイレの手洗い用の石鹸水が無くなるの
ご存知でしたか?
Dr.OK
想像も及びませんでした。.σ(^_^;)
経過順調
経験豊富な先生が、「意外なお話」とのことでしたので、思わず書き込みをさせていただきました。
ジオン治療ではありませんでしたが、私も「トイレットペーパーの消費量が激減」を痛切に感じた一人です。
Dr.OK
アイビークリニックに移ってからは、時間があり余っている(患者さんがイマイチ増えないのに、ちょっと困っていますが)ので、いろいろ話し込む事も多く、新たな発見の毎日です。