お殿様とまた飲んだ

先輩の『お殿様』事、内山先生とまた飲んだ
開業医二ヶ月を経験し、大病院での勤務では気がつかなかったいろいろな問題にアドバイスをいただいた。

「まず、患者さんを痛がらせてはダメですな」
手術の技術は、社会保険中央総合病院で充分習得していると自負していたが、まだまだ様々な『裏技』が存在する。
特に手術をした後、日帰り手術では安静が守られない事が多いので、思いのほか痛みや腫れを生じる事がある。
昨夜も、関西で自費診療をやっている有名な先生の『秘伝』を惜しげもなく指導していただいた。

「最近はジオンばかりで、入院手術はほとんどしなくなりましたな」
内山先生もクリニックの近くの病院を借りて出張手術をしているが、術後の管理のことを考えると、日帰り手術でできるジオン注は、
「本当に画期的な薬ですな」
との事。
確かに根治性のことを考えれば、入院手術のほうが上だと思う。
ただ、Dr.OKの外来にやってくる患者さんが口なみそろえて
「ジオンでできませんか」
と言われる現実を見ていると、ジオンの評判が広まるにつれてますますこの傾向は高まるであろう。

「どうですか、開業医は自分の自由に仕事ができるから、楽でしょう」
「ある程度というところでしょうか。私は『雇われ院長』ですから・・・」
波一つない湖面を小船で揺られて、扇を差し上げて『苦しゅうない、はっ・はっ・はっ』と笑っているような、お殿様のイメージが思い浮かんで、ちょっとうらやましかった。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック