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ある患者さんから来た相談メール。 「肛門周囲膿瘍を近くの病院で切開してもらったのですが、毎日通院して消毒し、その跡傷にガーゼを詰め込まれています。ガーゼを詰め込む時にひどく痛み、入浴も禁止されているのでユウウツです」 あぁ、またか・・・ 外科の古くからの『習慣』から脱出できない医者にかかっている不幸な患者さん。 Dr.OKが学生時代、外科の実習で滅菌操作というものを習った。 手術した傷をきちんと消毒して、滅菌したガーゼを滅菌したピンセットで受け取って、静々と傷に当てる。 ガーゼを受け取るときに、互いのピンセットに触れようものなら、即ピンセット交換。 既に傷を消毒したピンセット(といっても消毒薬のしみこんだ綿球をつかんで、傷を撫でただけだが)は『不潔』なものとされて、滅菌容器からガーゼを取り出すピンセットに触れたら、滅菌容器全体が汚染される恐れがあるからだ。 そういう『清潔感』に洗脳されて、肛門の手術を行った傷を丁寧に消毒したいという欲求から抜け出せない医者も多い。 「毎日便が出るところを一日一回消毒したところで、どれだけの意味があると思いますか」 Dr.OKも社会保険中央総合病院大腸肛門病センターで恩師隅越先生にそういわれるまで、『消毒の呪縛』から逃れる事はできなかった。 特に、肛門周囲膿瘍というのは肛門の内側から細菌が進入しているわけだから、なおさら外だけ消毒したって意味がない。 また、膿が出ている傷口がふさがらないように、痛がる患者さんを我慢させてガーゼを詰め込む操作も、切開の時にちょっと皮膚を切除するだけで必要のない操作になる。 ガーゼを詰め込む必要もなければ、入浴を禁止する必要もない。 医学というほどでもない、学会で議論される事もない、こんな簡単な理屈がなかなか浸透しないのは、何重にも安全策がとられ先人と違う事を行うのはタブーとされがちな、日本の医療の体質に問題があるのだろう。 ちなみに、最近の手術創管理は、「消毒もしないしガーゼも当てない」という流れになってきている。 |
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リンク先のサイト知ってます!結構衝撃的でした。ここを読んで以来、傷やヤケドは乾かさないのが鉄則と周知させているのですが、「やけどは乾かした方が早く治る」と信じ込んでる祖母はなかなか理解してくれなくってねぇ(;^_^A |
トマト 2006/06/08 11:45 |
医者であっても、今までなれてきた方法は簡単には変更できないでいるのですから、一般の人なら、尚更でしょう。 |
Dr.OK 2006/06/09 05:17 |
僕もこの患者さんと全く同じ状況にあります。 |
痔ろう 2006/07/05 00:15 |
う〜ん、なんとも言えませんねー。 |
Dr.OK 2006/07/05 10:08 |
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