直腸鏡の価値をあまり認めない医師の考えの一つに、その検査体位が患者さんから嫌われ、ひいては来院する患者数が減ってしまうのではないかという懸念があるのも事実のようだ。
肛門を人に見せるということですら恥ずかしいのに、四つ這いになりおしりを高くする、いわゆる『ワンワンスタイル』。
そこへ金属の長い棒を挿入されるのだから、想像したら赤面しそうである。
しかし、この体位(膝胸位)をとることによって直腸に空気がたまり、まっすぐの筒である直腸鏡を安全かつ容易に深くまで挿入する事ができる。
直腸の形に沿ってなれた医師が取り扱えば、痛みは全くない。
局所が大きく露出しないように、バスタオルや穴あきのシーツをかけて検査を行う配慮も行なわれている。
そもそも、医療行為には痛みや恥ずかしさはつきものだ。
例えば心臓内科の医師が、胸の痛みを訴えてきた若い女性患者さんに、恥ずかしがるからといって下着ををつけたままで聴診をするであろうか。
患者さんが恥ずかしがるからといって重大な病気を見逃すかもれない危険を犯すのは、専門医としてあってはならないことだ。
もちろん、肛門から出血する患者さん全員に大腸内視鏡検査が行えれば、それはそれで理想だと思う。
ただ、時間がないとか、大量の下剤を飲むのが嫌だとか、様々な理由で大腸の検査を受けずにそのままになり、「発見された時には大きな直腸癌になっていた」なんてことは、それほど珍しい事ではない。
患者さんに充分に説明し検査の必要性を理解してもらって、恥ずかしかったり苦痛を伴う検査を行うのが医師の務めだと思う。
もちろん、説明を聞いても納得しない人まで強制的に検査する事はできない。
「それはその人なりの人生観なのだ」
と、これも大切にしなくてはいけない、患者さんの権利だとも思う。
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患者様の安心の為に
「続:直腸鏡」について
これこそ、Dr.OKのもっとも得意とされるインターネットで診療の手順と検査時の配慮を説明されれば、癌にならずに、安心して治療方針の固まる患者様の多いこと確約です。
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クリニック開業コンサルタント 椎原正 2006/06/19 23:39 |