イヌ好き:キータン

Dr.OK、実はイヌ好きでもある。
今まで飼ったのは三匹。
最初に飼ったのは、キータン。
その当、事毎日聞いていた朝の連続ラジオ番組『パパ行ってらっしゃい』の主人公の少年の名前からとった。

保育園に通っていた頃の初夏のある日、父親が薄茶色の子犬を連れて帰ってきたのを覚えている。
どういういきさつがあったのかは知らないけど、
「菓子折り一つで譲ってもらった」
という言葉だけは、鮮明に覚えている。

キータンに関する記憶は、驚くほど少ない。
子犬の頃、細い鎖を引っ張って散歩させたこと。
塀に登って、餌つきの糸をたらして『魚釣りごっこ』をしたこと。

一年ほどで成犬になると、小学生低学年の体力では散歩に連れて歩くのも難しくなった。
今と違って野犬も多くいたので、なおさら子どもだけではつれて歩けない。
両親も仕事や子育てに忙しく、キータンはいつしか鎖に繋がれっぱなしで、食べて寝るだけの犬になってしまった。

少年OKの意識の中でも、キータンが自分で掘ったくぼみにはまって気持ち良さそうに寝ている姿を時々見るくらいで、いつしか存在が薄れていった。

小学校4年生の冬の晴れた日、ふと気になってキータンの小屋を見に行った。
いつも見える鎖が見えない。
小屋を覗き込むと、古びた毛布が丸まっているだけ。
「キータンは?」
母に尋ねた。
「おととい死んだの・・・」

涙が止まらなかったのを覚えている。

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