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先日、お馴染みさんが大腸内視鏡検査を受けに来てくれた。 患者さんと腸内の様子が映し出されたモニターを見て説明しながら検査を勧めていくうちに 「先生、宿便ってどこについてるんですか」 と質問された。 『宿便』という言葉を初めて知ったのは、薬局のポスター。 大腸の壁が詰まりかけの下水管のように狭くなっていて、その原因が腸の壁にこびりついている『宿便』であるかのようなイラストがついていた。 もちろん、下剤の宣伝のためのポスターである。 医学部の講義の中では『宿便』という話は出なかった。 そもそも、腸の壁は常に粘液が出ているし、壁の細胞自体も次々と新しいものに入れ替わっているんだから、ちょっと頭を使えば同じ便が長期間こびりついているなんて考えようもない。 教授に質問するのもはばかられた。 腸の壁にこびりついている『宿便』は、下剤の効果を説明するための方便。 大腸の中をしょっちゅう見ているDr.OKは、いまだかつて宿便には遭遇していない。 |
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