方向感覚

画像渡り鳥は、地磁気を感知して方向がわかるという記事を読んだ。
ミツバチの腹部、伝書バトやイルカなどの頭部からは、磁気を感じる物質が発見されていて、これらの生物は方位磁石のような器官をもっているそうだ。
人間にも、そんな力がわずかながら残っている。

少年OKが小学生の昭和30年代後半。
父親が、始めて軽自動車を購入し、休みとなるとドライブに出かけた。
まだ、未舗装道路がいたるところにある時代。
田舎の曲がりくねって細い道を進んでいくと、いつの間にか道に迷ってしまう。

自動車のフロントガラスの内側には、吸盤で固定できるような方位磁石がついていた。
透明の球体のなかに、一回り小さい球体形の磁石が入っていて、自動車の振動や傾きに関わらず正確な方位を示すはず。
父親は、おもむろに地図を広げて、現在位置を確かめてコースを設定するのだが、なぜか一回では迷い道から抜け出す事はまれであった。

そんな時、少年OKには、正確に方角が分った。
なぜかというと説明できないけど、どちらが南かぴたりと言い当てる事ができた。
「お前は、犬のようだね」
父親が笑って褒めてくれた。

そんな能力も、年齢と共に影をひそめてしまったのだろうか。
最近は、東京の区画整理のされていない昔からの路地に入り込むと、全く方角が分らなくなる。
「太古の昔になくしたすべての力を ここに 取り戻す」
そんな歌詞が頭の中によみがえってくる。

*写真は こんち さんにお借りしました。

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この記事へのコメント

motoki
2006年03月07日 05:25
ヘリコプターの操縦士を目指した事がある知人曰く、方向感覚は努力や訓練よりも天性の素質の方が大きいらしいです。空中でバランスを崩した時、時分が今どの方向を向いているかを即座に察知しなければならないが、素質が無い人はそれが出来ず、スクールから脱落していくんだとか。
先生も天性の素質が備わっていたんですね。でも永遠に保たれるものでも無いんだなあ。
2006年03月07日 06:21
そういえば、父親は若い頃戦闘機のパイロットだったから、ひょっとしてこの能力、遺伝的なものなのかも・・・

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