ほんとに最後の外来診察

最後の開腹手術に引き続き、昨日は最後の外来診察であった。
ずいぶん前から3月で辞める事が掲示されているので、このところ外来患者数は少なくなっていた。
今日も数人診察して、あいた時間で医局の後片付けでもしようかと思っていたが・・・

外来に行くと、どうも雰囲気が違う
人数も多めだが、顔見知りのお得意様が多い。
いつものように
「おはようございます、おはようございます」
といいながら、待合室を通りすぎる間に、いつもと違う視線を感じる。

診察室の椅子に座って、PCを起動させ予約一覧を開く。
驚くなかれ、このところの少ない数を大幅に超えて、従来と変わらない数の予約が入っている。
名前の文字から、懐かしい面々がそろっている事がわかる。

予想に反して、忙しくなった外来をてきぱきとこなしていく。
とはいっても、最後の診察になるので、いつもより挨拶に時間がかかる。
「先生のおかげで命拾いしました。」
感激のあまりか、涙ぐむ患者さんまで・・・

患者さんにとってはその通りなのかも知れないが、自分にとっては偶然担当になった患者さんに、自分の決められた仕事をして、その結果として上手くいっただけに過ぎない。
治療の甲斐もなく、天寿を全うすることなく亡くなった患者さんもいるわけである。

「その命、大切に使ってくださいね」
と目の前の患者さんに言いつつ、亡くなった患者さんに心で手を合わせて
「自分も何年か後には(何十年であって欲しいけど)、そちら側に逝きますから待っててください」
と念じている自分がいた。

この記事へのコメント

グリーンカレー
2006年03月25日 00:12
昨日に引き続き、今日も読んでジンとしてしまいました。
先生、お疲れさまでした。
次からは巣鴨にお伺いします!
2006年03月25日 17:41
巣鴨でたくさんの患者さんに再会できることを楽しみにしてます。
ニシニシ
2006年03月27日 02:31
ガ~~~~~~ン

OK,もう病院にはいらっしゃらないのですか?
明日、外来に行こうと思ってましたが。。。
巣鴨のクリニックにいきなり行くのも申し訳ないかなと思い診察に行こうとおもったのですが。。。

とりあえず、内科受診もあるので行ってみます。
今後はブログをよく見ておかないと><

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