お殿様と飲んだ夜

開業の話も、いよいよ軌道にのり、楽しいながらもストレスの多いDr.OK。
社会保険中央総合病院肛門科の先輩である、『お殿様』こと、内山先生に電話を入れた。
「一回、高円寺ででも飲みましょうかねぇ」
こちらの切羽詰った気持ちを察してか、快く受けてくれた優しさがみにしみる。

内山先生は、「Dr.OK開業物語」で内田先生のモデルになっていただいた人。
モデルの件を話しても
「いやぁ、宣伝になってありがたいです」
と気安く受けてくれたところなんかは、懐の深さを感じさせる。

6年前に開業した時には、
「霞を食ってます。はっはっは~」
なんて水戸のご老公様みたいに笑っていたのに、実際は半年くらいで軌道に乗せた実力派。
そんな内山先生に開業のノウハウをいろいろうかがった。

「自分を慕って前に勤めていた病院から来てくれた患者さんや看護婦さんは、特に大切にしなくちゃいけませんなぁ。」
内山先生は、そういう患者さんにきちんと年賀状を出しているし、一緒にクリニックを始めた看護婦さんといまだに仕事している。

「自分の良心に従った医療をしなくちゃいけませんなぁ。」
開業となると、必要のない手術をしたり必要のない入院をさせて収入を上げようとする医者もいる。
手術や入院がなければ、経営が苦しくなるという医療制度にも問題があるとは思うが、『患者さんの利益第一』と考えなくては、結局のところ評判が悪くなるとのありがたいお話。

画像「でも、内山先生。僕は雇われ院長ですから、売り上げが悪かったら給料を下げられてしまうかも・・・」
とうつむき加減で言ってみたら、
「その時はその時で、また考えればいいじゃないですか。はっはっは~」
鬱屈していた心に、ぽっかりと青空が見えたような気がした。

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