Dr.OKの消痔堂日誌

アクセスカウンタ

zoom RSS 手術後出血で大汗かいた日

<<   作成日時 : 2006/02/18 05:38   >>

かわいい ブログ気持玉 1 / トラックバック 1 / コメント 0

今週も無事に終わろうとしていた、金曜午後三時。
院内ポケットベルが不意に鳴った。
「痔の手術をして10日目で、火曜日に退院した患者さんが、出血が止まらないとの電話が入ってます」
「すぐ来院するように言ってください」

待つこと小一時間、救急車のサイレンが遠くから近づいてきた。
外来の処置室に運び込まれた患者さんは、思いのほか元気そうでホッとする。

「救急車の中で、バイタルはどうでした?」
「血圧210/110です」
患者さんを処置用ベッドに移したとたん、肛門からコアグラ(血液がゼリー状に固まったもの)が噴出する。
これは、かなりの出血量だ。

すかさず眼瞼結膜をみる。
やや赤みが薄い程度で、これならHb12くらいだろう。
「ルート取って!」
外来の看護婦さんがてきぱきと点滴ルートを確保する。
その間に、吸引器、肛門鏡の準備をする。

「吸引準備!」
筒型の肛門鏡を入れると、今までたまっていた血液がコアグラとなって流れ出る。
吸引しながら肛門内を調べるが、出血が多くて出血部位がわからない。
時間はじりじりとたって、出血量はますます増えていく。
「手術室だ」
腰椎麻酔で止血操作をすることに方針を切り替えた。

その頃になると、うわさを聞いて同僚が集まってきた。
手術室に入れば入ったで、午後の手術が終わったばかりの同僚が集まってくる。
手術後出血の処置のために、肛門専門医が総勢5人。
直腸癌の手術よりメンバーが多い。

麻酔がかかると、血圧も正常に下がり、出血部位も明白になった。
おもむろに出血部位を鉗子でつまんで、吸収糸で縫合止血した。

大汗をかいた、手術後出血。
こんな事を、これから一人でやらなくちゃならないと思うと、気が重い。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
かわいい

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
「手術後出血で大汗かいた日」について
「手術後出血で大汗かいた日」について めったにない出血でも後方病院があって、知っているドクターがいるって事は、患者の立場からしたら心強いと思います。 大きな病院で検査を受けても、手術が必要とあらばオペのドクターを指名するなんて夢のまた夢。 クリニックで気軽に検査を受けれて、主治医の指名でオペのドクターが決まればそんな心強いことはないと思います。 ...続きを見る
開業コンサルタント・医業経営コンサルタン...
2006/02/18 21:24

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
手術後出血で大汗かいた日 Dr.OKの消痔堂日誌/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる