Dr.OKの消痔堂日誌

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zoom RSS 手術適応と体験談商法の腐れ縁

<<   作成日時 : 2005/11/29 06:13   >>

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若い男性の患者さんが来た。
話によると、一週間前に痔が腫れて脱肛したとのこと。
痛みのピークはすでに過ぎて、診察したところ腫れも殆どひいていた。

「これは、かんとん痔核だったんでしょうね。かんとん痔核というのは、痔の血管で血液が固まって急に腫れる病気ですから、薬で治療すれば徐々に腫れは引いて、大体は腫れる前の状態に戻りますよ」
といつもと同じように説明をした。

「腫れも痛みもかなり引いていますから、もうこれ以上薬を使う必要もないでしょう。では、おだいじに」
と早々と診察をおえ、隣で待機している次の患者さんに移ろうとした。

「えっ、手術しなくていいんですか」
狐につままれたような、きょとんとした表情の患者さん。
よくよく話を聞くと、腫れた翌日近くの病院へいって診察を受け、
「薬の治療で状態が落ち着いたら、手術をしなくちゃいけない」
と説明を受けたとのこと。

かんとん痔核というと、急に腫れて、痛みも強い。
それまで、時々出血したりして気になっていた痔が、「ついに来る日が来たか!」と思うくらい、つらい状態になる。
今まで、薬局で買ってきた座薬などで誤魔化し誤魔化しやっていた人も、「もうこれは、限界なのか」と思ってしまう。

そんなときに
「手術をしなくちゃダメ」という一言は、説得力があるのでしょうね。

こういうシチュエーションで手術を拒否した患者さんが、どこかで手に入れた薬を使って腫れがひいてしまうと
「医者が切らなくちゃ治らないと言った痔が、薬で治った」
という話ができ上がってしまうのでしょう。
体験談で薬の効果を云々するというのは、こういう誤解を上手く利用しているのではないかと・・・
(¬、¬) 疑ってしまう。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
病院に駆け込んだときには症状が少しおさまっていて、病因などを見逃されてしまったりすることもあれば(たとえば喘息とか発熱とかかしらん?)、かんとん痔核のような場合もある。いやはや病院に行く時期ってホント難しいですよね。
へぼ
2005/12/01 12:33
症状がはっきりしている時期のほうが、診断は容易ですよね。
あちこちの医者にかかって原因がわからず、どんどん悪くなったところで最後の医者が見事診断を下して、名医の評判を独り占めするという話があります。
Dr.OK
2005/12/01 15:48

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