体験談商法

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昨日のNHKで『「アガリクスで末期ガンが治る」という本を出版し、医薬品として未承認の効能を宣伝したなどとして、薬事法違反の疑いで出版社の取締役と、健康食品販売会社の社長が逮捕された』というニュースが報道された

アガリクスというと、私の大腸癌患者さんの中にも愛用者が少なからずいて、使用の許可を求められる事もある。
特に禁止はしていないのだが、困ってしまうのは手術を受けずにアガリクスで癌を治したいという患者さん。
きっと、この手の本を読んで信じてしまったのでしょう。

Dr.OKは、薬や健康食品で体験談を基にして宣伝している「体験談商法」を見るたびに、医学部の公衆衛生学の講義を思い出す。
昔、コレラ(だったと思う)が流行った時代、時同じくして電話が普及してきて
「電話でコレラがうつっている」
という噂が広まったという話。

今の人で、これを信じる人はいないでしょうけれど、原因と結果の因果関係がはっきりしていないものを、体験談として信じてしまうということは、日常生活でもありがちな事。
科学的に解明されていないものが、全て間違っているとは思いませんが、今回の報道でショックを受けている患者さんも多いのではないでしょうか。

話はちょっと飛びますが、最近気になっている体験談商法は、山手線の液晶モニターで繰り返し流されているダイエット食品。
『やせ組み』と称されるダイエット成功者が次々と登場して効果を披露しているもの。
確かに、一次的に摂取カロリーを制限すればやせる事はわかるのですけど、問題はそのダイエット食品をやめた後にリバウンドがこないかどうかということ。

『やせ組み』を維持するために、永遠にそのダイエット食品を続けなければならないとしたら、こんな良い商売はないでしょうね・・・

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