Dr.OKの消痔堂日誌

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zoom RSS 痔核は手術しても再発するか?A

<<   作成日時 : 2005/09/03 05:53   >>

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【出血する痔核の場合】
私がまだ肛門科専門医ではなく一般外科として診療していた頃、痔の患者さんも治療していました。
痔から出血する患者さんを担当すると、座薬や軟膏を処方します。
たいていの患者さんは、一回か二回の通院で出血がなくなり、
「おだいじに」
ということで、一件落着。

でも、そういう患者さんも、数ヶ月すると
「また、出血しました」
といって外来を受診することが多い。
そんな事を、数回繰り返していると
「やっぱり薬では治りませんね。手術で治しますか」
といって、手術をする運びとなる。

実際に、出血だけの症状で痔を手術すると肛門の粘膜がわずかに膨らんでいる程度で、どこまでが正常で何処からが痔核なのか境界がわからない。
とりあえず大きく膨らんでいる粘膜を切除するのですが、肛門の外に脱出するわけではないので、狭い肛門の中をのぞきこむようは手術は困難を極める。

それでもどうにかこうにか手術をして無事退院。
これで、出血はなくなったと喜ぶのもつかの間、手術の傷は治っているのにまたまた出血症状が再発。
「納得いかん!」
と目で訴える患者さんを前にして、恐縮することしきり。

「出血する痔核を手術で治せないか」
という疑問を抱いて、肛門疾患のメッカ社会保険中央総合病院の研修医として勉強し始めたころ
「痔の出血は、手術の適応じゃないよ」
という先輩諸氏の話を伺い『薬で治せないものは手術』と考えがちな外科医の欠点を指摘されたようなショックを受けました。

そもそも痔核は、肛門の中にあってパッキンの役目をしている静脈叢という血管の多い部分が膨らんで症状をだすもの。
出血するからといって、静脈叢を取りすぎてしまえば下痢便が漏れたり肛門が狭くなったり、回復不能な後遺症が発生する危険性がある。
痔核と判断した静脈叢を取ったとしても、肛門に負担をかければ、残っている静脈叢から出血する事も考えられる。
この点を考慮すれば、出血するだけの痔核は薬と生活療法で症状を出さないように上手につき合っていくのが王道。
ゆめゆめ、手術でキッチリ治してしまおうと思う事なかれ!

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