くさい!は、いらない。うまい!が欲しい。

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いつもの通勤途中にあるタバコの自動販売機にポスターが張ってある。
嫌煙権の高まりに押され気味のタバコメーカーが考え出した苦肉のコピー。
周囲の人に「臭くていやな思いをさせない美味いタバコ」だという意味らしい。

私が子供のころ、父は一日一箱程度の普通のスモーカーだった。
銘柄は「いこい」
手のひらを向かい合わせて、『縦・横・縦』に動かし、『い・こ・い』とあらわすのが、父と私のサイン。
いそいそとタバコと灰皿を持ってくるゲームだった。
美味そうにタバコを吸う父のそばに座って香ばしい匂いをかぐのに、少しも嫌な気持ちは感じなかった。

高校生の時、突然父が単身赴任になった。
一ヶ月後、父が帰宅し、タバコに火をつけた。
「ん、これは・・・」
いつもなら香ばしく感じるはずのものが、単なるタバコのにおいに変わっていた。
「受動喫煙でもニコチン中毒というがあるのか」
そのころは、今ほどニコチンの害についていう人はまれだったが、自分の意思に関わらず依存症になりつつあるというのがなんとも嫌な気がした。
急速にタバコに対する憧れのようなものがしぼんでいって、ポケットにタバコを隠して通学する同級生の仲間にはなれなかった。

その後、医者になり驚いたのは医療関係者の喫煙率の高さ。
タバコを吸う仲間がいても特に違和感は感じなかったが、「人に禁煙を勧めて自分では吸っている」という欺瞞性が好きにはなれなかったことが、自分がスモーカーになることから遠ざけた。

時代も変わり、禁煙キャンペーンもさらに進み、病院や公共施設内での禁煙があたりまえとなった。
自分の人生でタバコの煙を吸うことが限りなくゼロに近くなった。
そうなってみて初めて気づいたことに、小さなころ香ばしく感じていたものが、鼻をつく刺激臭に変わっていた。
本当の意味で、自分の体からニコチンが抜けたことを実感した。
「自分は喫煙者ではないけど、『禁煙ファシズム』はちょっとね」
と、わけしり顔でいう御仁(-.-")凸" チッチッチ
問題は、本人の意思に関わらずニコチン中毒にさせられていることにあるのだよ。

あえて多くの喫煙者からブーイングが起こるのを承知で言わせていただきます。
「あんたにとってうまくても、
こっちにとってはくさいんだよぅ」(T_T),

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